今日のZIPでは「はちみつ」が取り上げられていました。あさりのシマシマを見るとそのあさりが何歳かわかるという枡太一アナウンサーが、北乃きいに対して「はちみつ」の質問をすると、北乃きいは自分を押し殺しているのかごく普通に答えていました。次に山口達也に聞いたところ、その答えにスタジオ内が騒然となります。

 山口達也はアイドルグループTOKIOのメンバーですが、TOKIOは音楽活動の他にライフワークとしてDASH村を運営しています。人里離れた山中を開拓し、自らの手で家を建て、動物を飼育し、植物を育て、農業をしながら暮らしていました。メンターである三瓶明雄さんの指導の元、様々な事柄をDASH村で行って来た実績があります。TOKIOのメンバーの中でも、達也はそのやる気、難しそうな事でも難なくこなしてしまう実行力、器用な手さばきが光っています。映像を見ればわかりますが、建築業や専門業界からスカウトされるほど、器用なのです。生まれ持っている才能の一つと言えるでしょう。

 「はちみつはお好きですか?」の問いに、北乃きいは「専門店に行きますね」と答え、スタジオ内は少し沸きます。次に山口達也が答えたのですが、その答えは…

 「育てていました」

 達也はDASH村の中で、みつばちを飼い、実際にはちみつを採取していたのです。好きだ、嫌いだ、とかのレベルではなく、「はちみつ」と聞かれれば「育てるものだ」と思っているのです。トマトを見れば「おいしいか」と考えるのではなく、本能的に「どうすれば美味しいトマトができるのか?」と考える頭になっているのですね。達也はDASH村の中で、AKIOさんの指導の元、様々な体験をしてきました。一人のアイドルではありますが、一人の人間として、本能的に自然と向き合って暮らしているのです。はちみつをみれば、このはちみつは沢山の「はたらきバチ」が野山を飛び回って、小さな花から集めたものであることを思い出すのでしょう。それらはすべて、指導者である三瓶明雄さん、AKIOさんから教わったもの。震災でDASH村は閉鎖を余儀なくされ、その後避難先でAKIOさんは帰らぬ人となりました。AKIOさんの気持ちを受け継いだTOKIOのメンバーは、浪江のDASH村は継続できませんが、今でもいろいろな事にチャレンジし続け、私たちに勇気と力を与えてくれています。

 達也の一言にスタジオ内は、北乃きいの発言時とは比べ物にならない「どよめき」が起こりました。

 

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