お年玉の使い道は?

 新年のテレビ番組で恒例の「お年玉いくらもらった?」インタビューを見ました。少子高齢化ということもあり、金額は納得できるものがありましたが、私的に一つ、気になる問題が露呈されていました。テレビ番組の中で、金額の他に、各世代に「お年玉を何に使いたいか?」を聞いていたのですが、学年が上がるにつれ、「何も欲しくない」「物欲がない」と答える若者が多かった事です。全ての若者がそうではないとは思うのですが、見る限りこの傾向は、今の若者にはかなりの割合であるのだと思います。


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欲がない

 バブルの崩壊や少子高齢化と共に、日本では自家用車の売れ行きが悪くなっています。車はいらないという若者世代が増えています。恋愛も面倒くさい、物も欲しくない、ただただスマホ片手に毎日を生きている若者が多いのでしょうか。おせっかいながら申し上げるなら、私などはお年玉を親から前借りして、以前から欲しかったタイプライターを買った記憶があります。貰えるであろうお年玉を予想して、ラジコンを買うか、プラモデルになってしまうか、いつも考えていたものです。駅の外れには行きつけのおもちゃ屋さんがあり、惜しげもなく店内をうろうろするのが私は大好きでした。スーパーの二階にあるおもちゃ売り場も、ゲームコーナーと共に、大好きな場所の一つでした。これらは全て、自分自身の「欲」がなせる行動です。この欲がない現代の方々は、果たして何が生きがいなのだろうかと、少し不安になってしまうのは私だけではないはずです。

原因

 私たちと同じ考え方ではなくなってしまったのには、原因があるはずです。私なりに考えて、その原因を考えてみました。いくつかあります。一番の原因は、世の中が便利になりすぎている事ではないでしょうか?今の世の中、コンビニには全てがそろっており、スマホさえあれば、何でもできる世の中になってしまいました。私たちの親は戦争を体験し、戦後何もなかった時代を知っています。「食い物が何もなかった」「かっぱらいをした」「闇市で働いた」私は父からそのような話を何度も聞かされて育ちました。だからこそ、食べ物を大事にしなさい、出された食べ物は残さずに食べなさい、食べ物は捨ててはいけません、という教えに従い、今までそうして生きて来たのです。それがどうでしょう。今やコンビニに行けば食べ物は簡単に手に入ります。そしてその裏では、沢山の食品が廃棄されています。これでは、食べ物に対する有り難み、感謝を、知る術もないでしょう。便利な生活がすぐそこにあるからこそ、何も欲しくなくなってしまうのではないでしょうか?今の若者に原因があるのではなく、世の中を必死になって便利にしてきた、私たちの世代にも大きな過ちがあるような気がしてなりません。

危険な状況

 今は誰もがスマホを持っています。誰もが簡単に、自分の欲を満たすことが出来ます。これは大変危険な状況です。例えば私は小さい頃、一人の男性として女性の身体に興味が出てきましたが、最終的な欲求は結婚しなければ満たされないと子供ながらに思っていました。自然な流れで、結婚を視野に入れて生活を設計するようになります。ところが、今はスマホで簡単にこの欲求を満たすことができます。面倒な異性とのやりとりなどなしで、好みのタイプを検索し、欲求を満たすことができるでしょう。家同士が結びつく面倒な結婚や、恋愛、環境の整っていない状況での子育て、パートやアルバイトと社員との賃金格差なども手伝って、恋愛や結婚が面倒くさいという状況、風潮が生まれているのではないでしょうか?これらは、若者が全てにおいていけないのではありません。世の中を便利にし過ぎた私たち大人世代も、考えてみる必要があるでしょう。

放置するとどうなるか?

 この状態を放置するとどうなるでしょうか?この先日本は、世界は、超超超、高齢化社会を迎えます。人口は増えません。このままでは減る一方です。働き手にはやりがいのある賃金が支払われません。市場には物欲がなく、何も売れません。年金制度も運用を失敗し崩壊、保険制度も破綻を辿る運命にあるのではないでしょうか。日本は借金国家です。この先の状況を考えるなら、これ以上の借金はできないばかりか、返済も滞って、世界規模の破綻が、もしかすると起こってしまうかもしれません。日本は破綻しないと、誰が言い切れるでしょうか。島国で危機感の薄い私たち日本人は、今こそこの危機を感じ、今すぐ行動に移すべきです。余計な話かもしれませんが、私は被災者で原発のメルトダウンを隣圏で経験しています。国は戦争の状況をはじめ、このようなネガティブな情報を必ず隠します。私は自分で「今、メルトダウンしている」という情報を得ました。新聞、テレビ、各種メディアは、極限の状況になると情報を制限し、操作します。経済に詳しい方なら、日本の経済状況、特に年金の財源が現在どのような状況にあるのか、お分かりになるはずです。自分から知る癖を、ぜひともつけて下さい。

誰も言わなかった対策

 一個人が考える日本を救う対策です。批判はあるかもしれませんが、敢えて書いてみます。それは、スマートフォンを日本国内から追放することです。この便利な道具が、人類を滅亡へと導いているような気がしてなりません。この対策により若者をはじめとする私たち日本人は元気を取り戻し、活発に動くようになります。消費も増えます。格差も減るでしょう。かつて日本が行った廃刀令と同じ、廃スマホ令を発動することです。若者は結婚を望むようになり、子供が段々と増えていく、そうなるはずです。

地球規模

 地球規模での取り組みが必要です。そうしなければ、人類が滅亡します。地球は喜ぶかもしれませんが、人類が滅亡してしまっては寂しいです。こんな事を書きましたが、便利になった物を今さら逆回りさせることは難しいでしょう。一つの人類滅亡予防策として、ネットの片隅に置かせて頂く位にとどめておいた方がよろしいようですね。はい。


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