Contents
- 1 ハーレーがVツインを捨て、電動オートバイを作りました
- 2 外観には、マフラーがありません。クラッチもありません
- 3 航続距離は大丈夫なのでしょうか?
- 4 壊れないでしょうか?保障はどうなっていますか?
- 5 充電はどうすればいいのですか?充電時間はどの位かかりますか?
- 6 大型免許が必要ですか?
- 7 車検はありますか?
- 8 価格、値段はいくらですか?
- 9 電動バイクって、クラッチがないんですよね?
- 10 納期は?
- 11 ハーレーと言えばVツイン。何か変わるものは?
- 12 電動オートバイの問題点。充電施設、設備と給電時間。中古車とバッテリー
- 13 電動オートバイ、バイク、ハーレーダビッドソン「ライブワイヤ」最大のメリット
- 14 ハーレーライブワイヤを買う、買わないは、所有する目的の違いで
ハーレーがVツインを捨て、電動オートバイを作りました
ハーレーダビッドソンと言えば、Vツインのサウンドに代表される、独特のオートバイを想像しますよね。所有し、大事に整備しながら、長い間乗り続けているコアなファンが多いのがハーレーです。
しかし、時代は流れています。ハーレーは電動オートバイの開発をかねてから進めており、今回、日本向けに電動バイク「ライブワイヤ」(LiveWire)を発売しました。これは、馬から自動車に変わった時程のインパクトです。一報を聞いて、「やったね、ハーレー、すごい!」って言える人は、殆どいないでしょう。大半の方は「ハーレーどうしちゃったんだよ」「電気で大丈夫なのかよ?」って思っているはず。私もそうです。何はともあれ、さっそく貴方の疑問に答えて行きましょう。
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外観には、マフラーがありません。クラッチもありません
バイク、オートバイなのですが、このハーレーのバイク、ライブワイヤには、マフラーがありません。体の左側で操作するクラッチもありません。電動バイクですから当然なのでしょうけど、オートバイの運転を覚えた時のあの感動がなくなっちゃったのですね。おなかの前にタンクのようなものがありますが、これもガソリンタンクではありません。これは開閉可能になっており、開けると、日本向けに作られた、チャデモ(CHAdeMo)対応の充電プラグを見ることができます。
航続距離は大丈夫なのでしょうか?
連続航続距離235Kmという数値が独り歩きしていますが、この数値の解読には注意が必要です。これは一番いい数値です。ガソリンエンジンとは違い、電動のシステムは、高速道路を走っていると電気を食います。もう一つ、あまり表面に出てこない数値で、142kmという数値があります。街乗り、高速を混ぜたという数値ですが、おそらく普段使いであれば、この位なのだと予想されます。ここは、日本でのレビューを見て判断ということになります。
壊れないでしょうか?保障はどうなっていますか?
ハーレーは、2014年から電動バイク、ライブワイヤの開発を進めて来ました。満を持してマーケットに出したのですから、耐久性をはじめとする機能面では、厳しい条件を当然クリアしているはずです。気になる保証は、バッテリーは、5年間走行無制限保障、車両本体は3年間保証、となっています。
充電はどうすればいいのですか?充電時間はどの位かかりますか?
電気自動車用急速充電規格の国際標準、チャデモ、CHAdeMOに対応しています。タンク(ではないけれど)部分を開けると、プラグがあります。充電時間は、80%まで40分、100%まで60分です。チャデモ(CHAdeMO)とは、最近、街中や道の駅、S/A,P/A等でよく見かけるようになった、電気自動車充電のシステムです。
大型免許が必要ですか?
大型免許は必要です。2019年12月に施行された電動バイクの免許区分見直しにより、定格出力が20kwを超えるものについては、大型免許が必要になりました。ライブワイヤのモーターの定格出力は未発表ですが、その他のスペックで、最高出力は102ps、最大トルクは11.63kg-mと、1000ccクラスのバイクに匹敵する性能となっています。
車検はありますか?
現在の法令上では、車検はなしです。この点はユーザーにとって、大きなメリットです。電動バイクの普及により、法令の改正がなければいいですね。
価格、値段はいくらですか?
税込み、3,493,600円です。ハーレーの売れ筋の新車が二台買えますね。
電動バイクって、クラッチがないんですよね?
クラッチはありません。アクセルを全開にすると、即、11.63kg-mのトルクが100%タイヤに伝わります。路面状況に合わせて、7つのライドモードが用意されていますので、ここで基本的な設定をします。
納期は?
現在約2-3か月です。日本の人気乗用車のように、数か月から一年近く待つということはありません。
ハーレーと言えばVツイン。何か変わるものは?
ライブワイヤでは、モーターの駆動力を、チェーンではなく、ベルトでタイヤに伝達しています。水冷式三層ブラシレスモーターの出力を、ギヤボックスが90度変換させるときに発生する音を積極的に使ったサウンドチューニングが施されており、インプレッションでは、戦闘機のような音がすると言われています。
電動オートバイの問題点。充電施設、設備と給電時間。中古車とバッテリー
新しいモノですので、このハーレーのライブワイヤが社会に浸透し、定着していくためには、いろいろと社会側から変えていかねばなりません。その最たるものが充電設備です。現状は、殆どの施設で、一か所に一つのソケットがあるだけです。ガソリンと違い、充電には時間がかかります。ツーリングは大勢で行ってこそ楽しいという人もいるでしょう。現状では乖離が生じます。これが最大の問題点です。
航続距離も通常使用のレビューにある142kmとするなら、東京都内から富士山に行くのにも、最低二回の給電が必要になります。混雑時なら60分どころか、仮に前に3台待っていたとするなら、給電に4時間かかります。3時に着いて、夜の7時に出発。これではレジャーが成立しません。
バッテリーの保証は、新車から5年です。日本のバイク市場では、旧車に人気があります。6年落ち以降の電動バイクが中古市場に出てきたとして、果たして価値を感じることができるでしょうか?バッテリーはおそらく、とても高価でしょう。電動バイクの中古車としての存在意義は、これから見て、考察していくしかありませんね。
電動オートバイ、バイク、ハーレーダビッドソン「ライブワイヤ」最大のメリット
加速がいい
タイトルにあるように、ハーレーのライブワイヤは、0-100km/h に達するのに、わずか3秒です。これは、F1並みの数値。350万円でF1加速が味わえます。
車検が必要ない
1000cc並みのポテンシャルを持っていますが、車検が必要ありません。維持費が助かりますね。
時代を先取りできる優越感
時代はエンジンから電気へとシフトしています。ハーレーのライブワイヤを所有することで、時代を先取りできます。
何といってもハーレーダビッドソンのブランド
忘れてはいけません。私たちはハーレーダビッドソンのブランドを愛しているのです。例えVツインがなくても、ハーレーが開発したバイクなのです。存在自体に価値を感じることができます。
ハーレーライブワイヤを買う、買わないは、所有する目的の違いで
買わない方がいい人
ハーレーの価値を考えるにあたり、Vツインのエンジンや、メカニカルな部分、更には所有する個体の独特な特性や、壊れた時の修理の楽しみ、修理ができた時の喜び、などに重きを置いているなら、ライブワイヤはあなたにとって別世界のバイクです。また、大勢でツーリングを楽しみたい方にとっても、現状では大人数での給電が事実上不可能なことから、購入は避けた方がいいでしょう。せっかく買っても、保証期間内にツーリングに行けないようでは、悲しすぎます。
ハーレーダビッドソン、ライブワイヤ、LiveWire おすすめの人
まず第一に、使い方で、街乗りメインの方は、ハードの問題を克服していますので、楽しめるでしょう。ハーレーのブランド自体を愛している人、環境問題に少しでも貢献したいという高い意識をお持ちの方にもおすすめです。そして最大の魅力は、電動バイクならではの走り、加速です。アクセルワークが心配な方もいらっしゃると思いますが、慣れは必要とはいえ、慣れればブレーキをそれほど使う事なく、アクセル開閉の加減だけで、峠道を走ることができるようになります。先ほども言った通り、加速のレベルは、誰もが未体験の神ゾーンです。350万円でF1並みの加速を体験することができるのです。これからどんどん、EVへのシフトが始まります。ハード面も整ってくる事でしょう。状況が許すのであれば、馬から自動車へと乗り物が変わった時レベルの驚きを、まさに今、体験してみてはいかがでしょうか?
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