50代の現実

 
 50代は、何かと大変です。家では住宅ローン、教育ローン、車のローンを抱え、会社では上司と部下から板挟み。

 実は私も50代で悩んでおりますので、続けます。

 時代の流れに乗ろうと、何とかスマホまではマスターするものの、バブルの時代から変わってしまった状況をなかなか受け入れることができず、何となく周囲からは浮いている感じが否めない。

 そこへ来て、コロナ禍。あなたに突きつけられた「希望退職募集」の現実。

 さあ、どう考えればいい? どう行動すればいい?
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コロナ禍と会社の現状を理解する

 コロナ禍で経営が厳しいのは、どこの企業も一緒。考えることは同じです。

 そんな中で打ち出された策、希望退職。要するに、ハッキリ言うなら、退職金上乗せするんで、辞めてちょうだいね、という会社の方策。

 会社からすれば、あなたの労働力は賃金と相殺できず必要ないので、辞めて下さいね、と言っているのです。

 悔しいけど、現実です。

 コロナは、この先どうなるか全く見当が付きません。

 あなたの会社は、冷静に見て、これから潤沢な利益を出し続けることができそうですか? 厳しいようですが、わからなかったら既にアウトです。少し考えてしまったようでもアウトです。大丈夫、これから復活劇のはじまりです、と言える会社だとしても、希望退職を募っている時点で、状況はわかると思います。何度も言います。厳しいようですが、この先、今までのやり方では会社はやっていけないのです。「今までのやり方」とは、具体的には、「賃金の高いあなたの雇用」です。

希望退職とリストラ

 ウィキペディアから引用します。希望退職とは「希望退職は、リストラの前に行われる、円滑に人員削減する一つの手段」です。

リストラよりもいい場合もある

 リストラになってしまうと、退職金の上乗せはありません。

 状況によっては、希望退職の方が有利に退職できるという場合もあります。

 とある会社では、希望退職を1000人募ったところ、1600人の応募がありました。この現実からもわかるように、希望退職が募集されたと言うことは、逆を言えばチャンスである場合もあります。

 しかし、これはあくまでも一般論で、あなたの会社の状況は、社員以外、誰にもわかりません。

希望退職を受け入れる前に確認

 給料がなくなります。高い社会保険に入ります。国民年金になります。年金支給額が少し減ります。翌年の各種税金と国民年金健康保険料がとんでもないことになります。

 退職金が上積みされてもらえるかもしれません。有給を買い取ってもらえるかもしれません。貯金を切り崩して生活する必要があるでしょう。

 失業保険は、会社理由での退職になりますので、すぐにもらうことができますが、一年くらいでおしまいです。

 今と同じレベルの給料をもらうことは、まず無理だと諦めて下さい。コロナですし、50代という年齢です。いい仕事は、若くて給料の安い若者に回っています。

時給になるのを受け入れる パートじゃない、あなた。

 50代男性の平均年収が681万円だそうです。こんなにもらうことはできません。今までの観念を捨てましょう。給料は、時給になります。

 この先のお給料は簡単です。時給1000円、一日8時間、一日8000円。目一杯シフトに入れてもらって、月に20日×8000円で、16万円が総額。そこから、社会保険と前年所得に応じた各種税金が引かれます。働ければのお話です。

私の具体例

 派遣会社経由でレンタカーの受付、回送、清掃業務に応募しましたが、受かりませんでした。私は自動車ディーラーにて営業の経験がありましたが、ダメでした。年齢でしょう。

 回転寿司の仕事も応募しかけました。でも、ブラックと聞いて辞めました。怖くてできませんでしたし、妻が心配して、うつ病になりそうなので辞めました。年を取ると、このようなリスクも考えなければなりません。

 今は、かつてやっていた運転の仕事をかろうじてしています。年収で250万くらいです。

アドバイス

 これからどの位お金が必要になるか、保険、年金、ローン、教育、来年の税金まで、全てをしっかりとシュミレーションしましょう。会社からは、退職金がいくらもらえるか、退職金の上積みはいくらあるのか、今辞めると、ハローワークでいくらもらえるか、調べてみましょう。その上で、希望退職に応じるか否かを判断しましょう。条件は、希望退職のオファーの一回目が一番良く、断り続けていると、最悪はリストラになってしまう可能性も考えましょう。

 とても重要な判断になります。決して一人で悩まずに、家族に相談し、家族と一緒に決めましょう。自分勝手にならないようにしましょう。

 厳しいですが、これが50代の方へのアドバイスです。
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