夏の気温が気になる時期になりました。2015年平成27年は梅雨明けの前、既に台風9号10号11号と3つのトリプル台風が発生し、日本に近づいています。7月7日放送のひるおびでの放送内容などを元に、今後の台風情報、気象情報をお伝えします。
ひまわり8号稼働開始
今日2015年7月7日より、気象衛星ひまわり8号が稼働しました。ひるおび番組内では屋久島の口永良部の噴煙の様子が映し出され、カラー化となりわかりやすくなったことや、雲の様子が雲全体としてではなく、あの雲この雲と、見ただけでグループ分けできるような正確さで、わかりやすく表現されることが説明されました。折しもトリプル台風が来ている中、ひまわり8号の画像も参考に台風情報が解説されました。ひまわり8号は搭載されているセンサーの精度が7号に比べると格段に向上しています。台風の予想精度の向上や、突然の極地的豪雨監視強化に期待が持たれています。
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各台風の状況
現在日本近辺には3つの台風が近づいています。それぞれの台風について今後の見通しを解説します。台風の中心気圧は低くなるほど、その勢力が大きいことを示しています。
台風9号
中心気圧は975hPaと当初に比べて強い台風となり、沖ノ鳥島近海を時速20km/hで西北西に向かっています。木曜日から金曜日にかけて沖縄に最接近する事が考えられますので、該当する地域の方々は厳重な警戒が必要です。進路予想では、向きを変えて直接日本に上陸することはなく、そのまま中国大陸に抜けるようです。一部の予想では、台風10号の影響を受けて東寄りに向きを変え、日本本土に近づいてくるのではないかとの声もありましたが、現在は比較的安定しており、おそらく日本本土に向けて東寄りに向きを変える事はないと思われます。
台風10号
今まで台風10号は梅雨前線に湿った空気を送り込む事を止める働きをしていました。現在中心気圧は985hPaとトリプル台風の中では比較的勢力が衰えてきた台風といえます。南シナ海を北西にゆっくりと進んでいます。直接の日本への影響はないかと思われますが、勢力が衰えることによって、日本にかかる梅雨前線に湿った空気が送り込まれ、更に沢山の雨が降ってしまう可能性もありますので、梅雨前線の動きと合わせて今後も注意が必要です。
台風11号
マーシャル諸島を西北西に時速20km/hでゆっくりと進んでいます。中心気圧は940hPaと非常に強い台風に成長しています。9号に追従するような形ですが、太平洋高気圧のへりを進むことにより更に湿った空気を取り込み、強さの階級で言う「猛烈な」までに発達することが予想されています。気象庁による10日9時の予想では、中心気圧は915hPa、中心付近の最大風速は55m/secと、かなりの勢力となることが予想されています。ヨーロッパの中期予報センターによるシュミレーションでは、7月15日関東地方に上陸するようなイメージとなっています。(あくまでもヨーロッパのコンピューターが解析した情報です) 日本に近づくにあたり若干は勢力が衰える事も考えられますが、元々が大きな台風ですので、この先台風の進路と勢力に関してはこまめな情報収集と厳重な警戒が必要です。
気をつけること
海上を中心に、徐々に波が高くなってきます。沖縄地域は9日から10日にかけて、台風9号に対する厳重な警戒が必要です。台風11号に関して、お話した進路予想はあくまでもヨーロッパ中期予報センターが予想進路の一つとして公開しているデータです。天気の予想に完璧はないにせよ、ヨーロッパの中期予報センターの情報は信頼のおけるデータです。台風11号はかなり大きな台風となり、13日から始まる週の半ばあたりにかけ、日本に近づいてくる事に間違いありません。沖縄における台風9号同様、この先台風の進路と発達の状況に関して、こまめな情報収集と厳重な警戒が必要です。日本列島は梅雨前線の影響で、地域によっては地盤にかなりの水を含んでいます。台風が通り過ぎるまでには警戒が必要です。台風の衰えと同時に梅雨前線が活発になることも予想されます。情報を常に収集し、警戒するようにして下さい。
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